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「たまつながるトーク0」@カフェスローの報告。


偶然の出会いもあり、他自治体で市政にチャレンジする予定の無所属・新人の四名が企画・登壇した「たまつながるトーク0〜多摩の政治をハナス、ツナグ、ヒロゲル〜」ですが、3/31(金)に無事開催され、終えることができました。


偶然と言うものの、きっかけは国分寺の政治について気軽に話せる「こくセージ」(https://kokusage.org)のイベントに私や鈴木さん、ふなきさんが参加したことで、普段そういった場がなかなかこれまで無かったからこそ、この出会いも必然だったように感じます。


そういう意味では、この「必然の出会い」を、大切にしなければ生かしていかなければと考えたのがこのトークイベントでした。


ただし、重要なポイントは、「既にお互いに深く理解している仲間」ではないということです。


知らない者同士がそれぞれの主張や思いにどこまで歩み寄ることができ、共感ができるか、これはイベントを実際にやってみないと分からない怖さもありました。


それと同時に、まさにこの知らない者同士が政治的テーマを軸に対話を重ねて歩み寄っていく過程そのものが、政治の重要なプロセスであるとも私は考えていました。


そのプロセスを参加者の皆さんに見ていただきながら、「政治的対話」の可能性を少しでも感じていただけたらというのが私の根っこにある狙いでありました。


前置きが長くなりましたが、当日の様子を簡単にご報告します。


当日は「あなたの住みたい街投票」の準備をしたり、ボランティアで入っていただいた「FIFTYS PROJECT」(https://www.fiftysproject.com)メンバーの撮影取材が入ったりと直前までバタバタしながら、登壇者で緊張するとかしないとか話しているうちに開場しました。

会場のカフェスローではとっても美味なおにぎりと、オーガニックなドリンクの提供があり、ゆったりした雰囲気の中、会がスタート。参加者は30名ほどでした。



改めて、登壇者(運営メンバー)の顔ぶれです。


(左上)高野宏:takanohiroshi.com 1989年生まれの33歳。国立市在住。大学入学をきっかけに国立市へ来て以来、ジャズフェスや街中結婚式など、面白楽しいイベントの企画を行ってきました。主には、精神疾患や発達障害がある方のサポート、10代~20代の勉強や進路の相談を行っています。ただ住むではなくて、関わりたいとみんなが思えるまちづくりを実践していきたいと日々考えています。くにたちケアとつむぎの会代表。


(右上)さこうもみ:sakomomi.com 1994年生まれの29歳。武蔵野市在住。ICU卒、むさしの育ち。2017年より株式会社CAMPFIREにて、ソーシャルグッド特化型クラウドファンディングサービス「GoodMorning」の立ち上げ、株式会社GoodMorningの代表取締役社長をつとめ、3000件を超える社会課題の解決を目指すクラウドファンディングを支援してきました。共助に責任転嫁せず、責任ある豊かな公助をつくりたいという思いから「誰の痛みも無視されない政治」を目指し、活動中です。むさしのダイアログ主催者。


(右下)鈴木ちひろ:https://linktr.ee/chihiro_kokubunji

1996年生まれの26歳。国分寺市在住。奄美大島でのスローライフを経て、気候危機を実感しました。那須の「アジア学院」で有機農業に取り組み、都市農業に未来の可能性を感じ、現在は国分寺でカフェスロー店員、重度障がい訪問介護に従事しています。そして「グリーン、平和、フェアな未来へ種まきを」をキーワードに、自然豊かで都市農業の根付く大好きな国分寺で政治活動を行っています。グリーンな国分寺代表。


(左下)ふなき翔平: http://funaki-shohei.com 1987年の生まれの35歳。八王子市在住。東京農大を卒業後、2012年に新規就農し、農業を始めます。単に農業生産、販売に留まらず、農産物加工品開発、農業体験、異業種との連携や農を中心とした地域コミュニティ作りなどにも携わってきました。「農や食を通じて、もっと八王子の魅力を伝えられないか」と思い活動しています。八王子市認定農業者。


まずは、多摩地域の簡単な概要説明と、今回の登壇者が暮らすそれぞれの自治体の状況を簡単に確認。

特に、高野からは多摩地域全体の緩やかな人口増加に対する、緩やかな投票率低下について、問題提起がされました。

それから、各登壇者からの報告。

①「政治活動のきっかけ、いま、これから」②「大切にしたいテーマ」2つの質問に対する回答を順番にしていく形で答えていきました。


ふなきからは、体験農園運営を通じて、食と農を中心にして多世代での交流の可能性が開かれていくのではないかということ、


鈴木からは、奄美での原経験をきっかけにした環境問題に対する大きな懸念と地域から社会問題に取り組んでいくことへの可能性について、


さこうからは、クラウドファンディングのマネジメントを通して感じてきた共助に頼りすぎない、公助の必要性について、


高野からは、ケアワークの経験を通じて感じてきた、地域全体のケアの先細りへの大きな懸念について、などなど


それぞれの経験から、自分にあった活動スタイル、活動の指針を探っているようなことが語られました。その活動スタイルも結構バラバラで、あまり組織的に動いていない人から、しっかり応援団ができていている人まで。また、これまでのジェンダー的な偏りがベースになった労働環境・文化が政治活動にも響いているよね、だからこそそれを政治でなんとかしてきたいよね、という話も。


一項目について5分以内という制限もあったのですが、それぞれ大幅にオーバー。2時間のトークは短すぎると感じるほど、伝えたいことがたくさんある四名でした。

後半は、司会のおおねこさんも交えて、クロストーク。


それぞれの活動スタイルについて掘り下げてみたり、どんな人がそれぞれの自治体で当選しやすいのか、という話があったり。参加者からの質問では、議員になったら具体的にやりたいことは何か、という質問も。はっきりこんな政策、問題に取り組みたいという登壇者もいれば、おおまかに行政への向き合い方について答える人もいました。


最終的には、より具体的に議会の中での立ち振る舞い、市民との今後のつながり方についての質問が参加者からあり、議員目線、市民目線それぞれの目線からの対話を続けていくことの必要性が登壇者から語られました。


私もそうですが、それぞれの発言に非常に影響や刺激を受けながら、登壇者が話をどんどん展開していく様が全体として非常に印象的でしたね。

正直、やってみて2時間では核心に迫ることはできなかったのかなと思いますが、参加者から今後の展開を楽しみにしている、という感想が多かったので、次回以降どうしていくかが重要なんだとすぐに気持ちを切り替えることができました。


もう一つ、私が最後に感じたこと。最近、「なぜ政治活動を始めようと思ったのか」と聞かれることが多いです。このイベントでも主題の一つでした。


逆に言えば、「なぜあなたは政治活動をしないのですか」という質問が湧いてきました。これは、これから市民の皆さんに聞いていきたいテーマになるなと。


それでは、今後も四人の動向にぜひご注目ください。





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